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半導体露光向け高出力バイオレットレーザー
Nuvotonは半導体レーザーポートフォリオを拡張し、マスクレス露光、高スループット化、水銀ランプ代替を先端パッケージ用途で実現。
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先端半導体パッケージにおける高スループット化と柔軟なパターニング需要の高まりにより、マスクレス露光装置と固体光源の採用が進んでいる。この文脈において、Nuvotonは産業用光学用途向けに波長402nm、出力4.5Wのバイオレット半導体レーザーを導入した。
露光装置のスループットを高める高出力化
本半導体レーザーは402nm帯で4.5Wの光出力を実現し、従来製品と比較して1.5倍の出力向上を達成している。この高出力化により、光パワーが処理速度に直結するマスクレス露光装置において、スループットの向上が可能となる。
デバイスは直径9.0mmのCANパッケージ(TO-9)を採用し、コンパクトな光学モジュールへの組込みに対応する。高出力により感光材料へのエネルギー供給が高速化し、半導体パッケージ工程における処理時間の短縮に寄与する。
安定動作を支えるデバイス構造と熱設計
402nm帯のバイオレット半導体レーザーは、光変換効率の低さや発熱量の増大により、高出力領域での安定動作が難しいという課題を持つ。これにより、動作不安定や劣化の進行が生じやすい。
本製品では、光変換効率を高めるデバイス構造と高効率な放熱パッケージ技術を組み合わせることでこれらの課題に対応している。高熱伝導材料を用いた一体成形構造により放熱性能を向上させている。
さらに、レーザー端面の劣化要因を抑制する保護膜技術を適用することで、高出力動作時の寿命特性を改善している。これにより、高出力と信頼性の両立を実現している。
先端パッケージで求められる感光材料への対応
本レーザーは、設計データに基づいて回路パターンを直接描画するマスクレス露光技術向けに設計されている。この技術は、基板の反りや歪みに対する補正が可能であり、工程削減や開発期間短縮にも寄与する。
マスクレス露光では、水銀ランプの発光線に対応する波長、特に365nmのiラインおよび405nmのhラインへの対応が求められる。本製品の402nm出力はhラインに適合し、主要な感光材料への対応を可能にする。
さらに、既存の379nm紫外半導体レーザーと組み合わせることで、複数の感光材料に対応可能な光源ラインアップを構築し、装置の適用範囲を拡大する。
水銀ランプ代替としての光源選択肢
本製品は、水銀ランプ代替を目的とした半導体レーザー光源ラインアップの一部として位置付けられる。hライン(405nm)は、光硬化、3Dプリンティング、センシング、バイオメディカル、マーキングなど幅広い用途で使用されている。
固体光源としての本レーザーは、高出力性能により従来のランプ光源では制約のあった処理効率の向上を可能にする。また、新たな光学アプリケーションの実現にも寄与する。
半導体および光学製造プロセスにおける役割
高出力バイオレット半導体レーザーの導入は、デジタル制御型リソグラフィと柔軟な製造プロセスへの移行を支える要素となる。先端パッケージでは設計の複雑化と材料の多様化が進んでおり、光源性能がプロセス精度とスループットに直接影響する。
本製品は、高出力、熱管理、波長適合性を組み合わせることで、マスクレス露光装置における主要な技術課題に対応し、半導体製造の効率化に貢献する。
Aishwarya Mambet(Induportals編集者)、AIの支援により編集。
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