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Valmet、バイオエタノール向けファイバーラインを大興製紙に供給
第二世代バイオエタノール生産に対応した洗浄・脱リグニン工程を含む設備により、安定した原料処理と燃料用途への展開を支援。
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航空燃料、バイオマス利用、パルプ・製紙産業では、持続可能な航空燃料(SAF)の供給拡大に向け、第二世代バイオエタノールの安定生産が求められている。こうした中、Valmetは、大興製紙株式会社のバイオエタノール生産プロジェクト向けにファイバーラインの新設工事を受注した。
本プロジェクトは、建設廃材などの未利用バイオマス資源から得られるクラフトパルプを原料とし、年間20,000 kLのバイオエタノール生産を目指すものである。生成されたバイオエタノールは燃料会社に供給され、航空機向けのSAFへと転換されることで、航空輸送分野における脱炭素化に寄与する。
低水使用で高効率な洗浄技術
今回採用されたValmetのファイバーラインには、プレス洗浄技術を中心とした工程が含まれる。供給範囲は、新設スクリーンルーム(ノッターおよびファインスクリーン)、TwinRollプレスによる未晒洗浄、酸素脱リグニン工程、さらに脱リグニン後洗浄工程で構成される。
TwinRollプレスは、バイオエタノール用途に特化して設計されており、1日あたり110 adtという比較的低い生産能力にも対応可能である。プレス洗浄は、少ない洗浄水で高い洗浄効果を実現できる点が特徴であり、排水処理負荷の低減にもつながる。
また、構造のシンプルさにより、保守・点検が容易である点も選定要因となっている。これにより、設備の安定稼働とメンテナンス効率の向上が期待される。
バイオマスから燃料へのプロセス最適化
本設備は、クラフトパルプを中間原料として利用するプロセスに適合しており、安定した繊維処理と化学反応工程を支える。プロセスには、グループ内で生産される酵素の活用も検討されており、バイオマス変換効率の向上が図られる。
このような工程統合により、未利用資源の有効活用と燃料生産の効率化が可能となる。特に第二世代バイオエタノールは、食料資源と競合しない原料を使用する点で、持続可能な燃料供給の選択肢として注目されている。
実証から商用化への展開
本ファイバーラインを基盤としたプラントは、2027年度中の稼働開始が予定されている。本取り組みは、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受けて実施されており、技術開発と実証を通じて商用化への移行を目指す。
類似のバイオエタノール生産設備は世界的にも開発が進んでいるが、洗浄工程の効率性や低水使用設計、低処理能力への対応といった点は、設備選定における重要な比較要素となる。本プロジェクトでは、これらの要件に適合した構成が採用されている。
Natania Lyngdoh(Induportals編集者)による編集 — AIによる翻案。
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