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08
'26
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インフィニオン、SiCでデータセンター電力変換を強化
DG Matrixとの提携により、半導体変圧器の効率・電力密度・信頼性を向上し、AIデータセンター向け電力インフラを最適化。
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AIデータセンターや産業用電力システムでは、高効率かつ高電力密度の電力変換技術が求められている。この分野において、インフィニオン テクノロジーズとDG Matrixは、炭化ケイ素(SiC)技術を活用したソリッドステートトランスフォーマー(SST)の性能向上に向けた協業を進めている。
本提携では、DG MatrixのマルチポートSSTプラットフォーム「Interport™」に、インフィニオンの最新世代SiCパワー半導体を採用する。これにより、AIデータセンターや産業用途における電力変換効率の向上と、スケーラブルな電力インフラの構築が可能となる。
半導体変圧器が従来型変圧器の課題を解決
SSTは、従来の銅や鉄を用いた変圧器に代わる半導体ベースの電力変換装置であり、高効率化と小型軽量化を同時に実現する。従来方式と比較して最大で約14分の1のサイズ、40分の1の重量とされ、設置性の向上にも寄与する。
さらに、電圧制御や電力品質の調整、エネルギーフローの最適化が可能であり、公共送電網とAIデータセンターのような高負荷設備を効率的に接続する技術として注目されている。中電圧から低電圧への直接変換にも対応し、EV充電インフラや再生可能エネルギーシステム、産業用マイクログリッドなど幅広い用途に適用できる。
SiCパワー半導体による性能向上
今回の協業の中核となるSiCパワー半導体は、高周波動作時の損失低減と高効率化を実現する材料技術である。これにより、SSTにおける電力密度の向上と発熱の抑制が可能となり、システム全体の信頼性向上に寄与する。
DG Matrixのマルチポートアーキテクチャは、複数の電力入出力を統合的に管理できる設計であり、SiCデバイスの特性を活かすことで、柔軟かつ高性能な電力変換を実現する。
AIデータセンターと電動化インフラへの応用
デジタル化と電動化の進展により、AIデータセンターのような高エネルギー消費設備が増加しており、電力需要は世界的に拡大している。このような背景において、効率的で信頼性の高い電力変換技術は、送電網の安定運用と拡張に不可欠である。
SSTは、AIデータセンターに加え、EV充電インフラや再生可能エネルギー統合システムにおいても、柔軟で高効率な電力供給を可能にする。特にEV charging infrastructureの分野では、高速かつ効率的な電力変換が求められており、SiC技術との組み合わせが重要な役割を果たす。
今後の展開と技術ロードマップ
両社は今後、高電圧対応プラットフォームの開発および量産体制の拡大に向けて協力を継続する。インフィニオンの次世代SiCデバイスをDG MatrixのInterport製品群に統合することで、AIデータセンターおよび産業用電力アプリケーションに向けた電力インフラの高度化を推進する。
この取り組みは、電力変換技術の効率化とスケーラビリティ向上を通じて、より持続可能で信頼性の高いエネルギー供給基盤の構築に貢献するものと位置づけられる。
Natania Lyngdoh(Induportals編集者)による編集 — AIによる翻案。
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