ボーイング社ポートランド工場とハイマー社との提携関係がOMIC研究開発拠点での相互協力関係を強化し

2018-09-03
これによりオレゴンのスキャプースにある施設内のOMIC研究開発拠点でのパートナーが20社となる

ボーイング社とハイマーグループの提携関係は戦略的に拡大し、OMICのR&D研究所での相互メンバーシップへと発展した。写真は、OMICでの正式なメンバーシップ発会式において、ボーイング社研究開発の国際レベル技術責任者、ウィリアム・ゲリー(写真左)とハイマーグループの社長、アンドレアス・ハイマー(写真右)。

オレゴン製造技術開発センター(略称:OMIC R&D)はツーリング、焼きばめ、バランス及びツールプリセット分野における最先端を行くドイツ企業であるハイマー社の参加を加えてさらなる力強いメンバーシップによるベースを築いている。ハイマー社を加えて製造業界のパートナー17社とオレゴン州の公立の大学3校を合わせて、オレゴン州のスキャプースにあるこのOMIC R&Dは共同研究開発事業を通じて最先端金属加工技術の開発のために世界的なオペレーションを引き続き構築することになった。

この提携関係を通じてボーイング社は、技術センターと難削材中核工場をオレゴン州のポートランドに置き、OMIC R&Dでの共同メンバーシップのスポンサーを担うことでハイマー社との戦略的提携関係を強化している。ボーイング社とハイマー 社のこの提携関係は10年以上前から始まり、それはハイマー社のSafe-λock™(セーフロック)抜け防止システムがボーイング社の中核技術となったときからである。以来、世界的に見て最大級のチタン材加工工場としてボーイング社ポートランド工場では、Safe-λock™抜け防止システムをこの難削材に使用する切削工具及びこれを把握するツールホルダーの標準技術としている。この提携関係は、OMIC R&Dの新しいメンバーとしてハイマー社の投資及び支援によって戦略的に強化される。

技術的な優位性により今日ハイマー社のSafe-λock™システムはボーイング社ポートランド工場でのミーリング荒加工において標準技術となっている。ハイマー社のオープン・ライセンスポリシーによって多くのアメリカ及び諸外国のメーカーがライセンスを手に入れることが出来、この技術を標準的なソリューションとして提供しておりボーイング社での加工工程に広く使われている。事実ボーイング社では、ハイマー社からIP、つまりパテント及び商標権実施ライセンスまで入手しておりこの革新的な技術に対する加工要求に迅速に対応できるようになっている。

彼らの生産にSafe-λock™を採用する前は、ボーイング社は大変高価なオシャカ=スクラップの原因となる切削工具の抜けを防ぐための大変な戦いを強いられてきた。Safe-λock™を採用して以来、これまで10年以上にわたり、大変高価な飛行機部品の加工に対してただの一件たりとも抜けによる事故は発生していない、つまりSafe-λock™を採用する前にはよくある問題であった高価なスクラップや加工の失敗を防ぐことができている。

ボーイング社の研究技術、国際技術プログラム責任者、ウィリアム・ゲリー氏曰く、「ボーイング社ではOMIC R&Dに貢献できるパートナーとして最適な候補メンバーを常に慎重に選びお声をかけております。我々としては、ハイマー社の新しいメンバーシップを大変喜んでおり、同社は、ツールホルダー、焼きばめ、バランス及びプリセット技術の会社として大変高い技術力を持っていることを我々もよく承知しており、ボーイング社としてもこの技術サービスに大きく期待を寄せるところです。ハイマー社はその最新の技術とインダストリー4.0と関連したソリューションによって、OMIC R&D及びその会員各社に対して支援することができます。」

OMIC R&Dはボーイング社が世界的にリーダーシップを発揮している15カ所目の研究施設であり、合衆国では初めてのものである。その使命は、製造会社と高い教育水準の学校を一緒にして改革的な環境を作りそこで既存の技術を応用して研究し専門施設及び大学の学生たちに実際の問題を解決させて、最先端メーカーを助けるとともに、次代を担う技術者を養成することにある。メンバー各社はそこで使う機械や装置、工具を相互に利用し、研究し、メンバー各社に資することができる機能的で革新的なR&D 機能を作り出すことにある。

ハイマーグループの社長であるアンドレアス・ハイマー氏はOMIC R&Dのメンバーとして正式に認められる式典で説明したのは「我々はボーイング社が優れた航空機メーカーとして、また、一番大きな国際的な顧客のひとつとして密接に協力し合えることに誇りを持っています。OMIC R&Dでの投資とメンバーシップは、地域、弊社顧客、オレゴン州の全製造業、アメリカ北西部及び全アメリカ製造業への貢献の確かなお約束です。OMIC R&Dは最高の実践を共有しアメリカおよびオレゴンの製造業をさらに強いものとするための理想的なプラットフォームです。ボーイング社ポートランド工場に加えて、我々としてはアメリカのオーバーン、シアトル、エヴェレット、ヘレナ、セイントルイス、フレデリックソンにあるボーイング社の主要製造拠点に対し弊社のシステム技術を使って大きく貢献します。」

ハイマー社はこれまで加盟している産業界及び大学の会員各社に加えて20番目のメンバーとしてこのスキャプースの施設にあるOMIC R&Dに加わることとなった。このOMIC R&Dの責任者であるクレイグ・キャンベル氏曰く「アウトサイドイン先端製造技術研究活動を、オレゴン技術大学、ポートランド州立大学、オレゴン州立大学と組んでこれからOMIC R&Dで決められた製造問題を解決しメンバー各社をサポートすることができます。州政府及び地域政府の力強い投資によって、OMIC R&Dは世界的な製造業界のけん引力となり、州と地域のための経済的の原動力となるお約束を実現していきます。」

OMIC R&Dはモデルケースとしてその地域産業界の競争力を高めることを助ける方法を探すとともにその土地の経済に一体化しながら本来の協力関係を作り出すことを目的としている。このリサーチ活動が生産現場での高価で価値の高い機械を増やしながら拡大していく中でOMIC R&Dは製造において州および地域商業生産を高め、経済的な成長と発展を促すものである。

OMIC R&Dの応用リサーチプロジェクトと連携して進めるのは実践的な、稼ぎながら学ぶ、という実習プログラムであり、PCC (ポートランドコミュニティカレッジ)の施設の近くのPCC OMIC トレーニングセンタで行う。トレーニングセンタの建設は進行中であり、その間スキャプースハイスクール内にPCCが暫定的な受け入れサイトを運営する。

シカゴに拠点を構えるハイマー社の米国および北米担当子会社、の社長であるブレント・ホールデンはこの提携関係をまとめて曰く、「合衆国北西部においては過去15年以上にわたり最新レベルの焼きばめ及びバランス装置によって作業コストを軽減したり生産性を増やしたりして多くの生産拠点のサポートができて喜んでおります。更にはプリセット技術、ツーリング、ミーリングツールを加えることにより我々は工作機械周辺のシステムメーカーになりました。最近ではこの北西部においても多くのプリセットに関するプロジェクトにかかわるようになり、この技術によりセットアップ時間を大きく減らしたり、作業効率を大幅に上げたり、工具管理技術によりインダストリー4.00技術を導入しています。今日OMICにおいてもR&Dプロジェクトを立ち上げることが更に効率アップするための努力をする中弊社の装置や知識をシェアできることは大変幸せなことです。」 


ハイマー社Safe-λock™=荒加工の標準技術


システムパートナーとしてのハイマー
写真はハイマー社による最新の工具管理室であり、バランス技術、焼きばめ及びプリセット、工具管理技術と一体化を実現。ほぼ同じものがOMICに提供される。